ナイナイ結成15周年記念
ナインティナイン漫才復活ライブ


2005年8月25日に大林素子審査員を迎えて行われたスペシャル企画。
ハガキ職人の台本を元にナイナイが漫才を!


こんばんは、浜村淳です
出会いは茨城西高校、夕闇迫るグラウンドで、恐る恐る岡村に、矢部が言葉をかけました
「岡村先輩?『夕焼けニャンニャン』見てますか?僕はあれ見てワクワクします!」
ワクワクするような出会いです、ドキドキするようなコンビの誕生
夢見て入ったNSC
月謝払えずクビになり、それでも見上げた夜の星、見上げてごらん漫才の星、「今に見とれ!」と猛練習
ネタは岡村書いていた、矢部はお菓子を差し入れた
そこから始まる快進撃
脅威の新人ナイナイの、大旋風が巻き起こる
今宮戎新人漫才コンクール・子供大賞受賞、ABCお笑い新人グランプリ・最優秀新人賞受賞、上方お笑い大賞・銀賞受賞
忘れちゃいけない矢部浩之、第2の石原裕次郎オーディションに合格したのは書類だけ
過去数々の栄光を手にした2人が、ナイナイ結成15周年を機に、見せる聞かせる笑わせる、大爆笑の漫才披露
ソフトMにはソフトS、岡村隆史に矢部浩之、忘れてしまった漫才の、魂ここに蘇える
ナインティナインの2人!はりきってどーぞ!!


『はい、どーも〜』
岡:1%の才能と99%の努力。
『努力のナインティナインです!』

岡:ということでね〜。
矢:えぇ〜。
岡:がんばっていかなアカンなと思ってるわけですけどもね〜。
矢:うん。
岡:若手お笑いブームが続いてますねぇ。
矢:おぉ、いきなりですねぇ、岡村さん。
岡:えぇ。
矢:でも、岡村さん、あんまり若手芸人詳しくないじゃないですか。
岡:いやいや、めちゃめちゃ詳しいですよ。
矢:あ、そうですか?じゃあ好きな若手芸人とかいるんすか?
岡:いますよ〜。まず男女のコンビでねぇ。
矢:はいはい。
岡:しずちゃんていう大きな女の子いる…。
矢:うん。
岡:南海ホークス。
矢:…いやそれ、昔のプロ野球チームですよ。ダイエーになる前のね。
岡:あとピン芸人のね。
矢:うん。
岡:劇団ひまわりね。
矢:…いやそれ本当の劇団でしょ。
岡:それから個人的に好きなのはバカルディのワッキーね。
矢:ペナルティね。
岡:他にテツandトシとか。
矢:どっち?それ。それ、テツandトモかタカアンドトシかどっち?
岡:あとあれ誰でしたっけ?ボソボソっとした口調でねぇ。「冗談を言います」とかいうネタの。
矢:あぁ、うん。
岡:あ、代打元木。
矢:代打元木て…。あんた長嶋監督か!
岡:あとやっぱり漫才上手いなぁ思うのはなぁ、ブサイクな岩尾とキレのあるツッコミの後藤のねぇ。
矢:うんうん。
岡:森田一義アワー。
矢:フットボールアワーでしょ!それ原型ないじゃないっすか!
岡:うん。
矢:あってるの「アワー」だけですよ。
岡:あ、ほんまかいな。
矢:
もう全然、若手芸人詳しくないじゃないですか。あれちゃいます?大林さん来てるから知ったかぶりしてるんちゃいます?
なんでそんな背伸びしようとするんすか?
岡:そら、背伸びもしたなるがな…。この身長やったら…。
矢:もうええわ。

岡:どうも〜。
『ありがとうございました〜!』
大林審査:合格
愛知県 すげぇまさし

矢:どうも〜!
岡:ナインティナインで〜す!
矢:よろしくおねがいします。
岡:はい。

岡:突然やけど矢部くん。
矢:はい。
岡:俺、結婚しよう思うてんねん。
矢:マジっすか?相手誰なんすか?
岡:この前仕事で九州に行ったとき出会った人なんやけどな。
矢:名前とか教えてもらいます?
岡:熊沢レイコさんや。
矢:へぇ〜。いい子なんすか?
岡:ものすごいマジメで誠実でイカが大好きやねん。
矢:最後のいらんやろ、別に…。なぁ。
岡:その子にな、手紙でなプロポーズしたいねん。
矢:おお〜。その手紙、もう書いてるんすか?
岡:うん…。その、でも途中まで書いてんやけどな、ちょっと読んでみるからおかしいとこあったら言うてくれよ。
矢:あ、なるほど。いいですよ。
岡:うん。ほないくで。
矢:はい。
岡:「ベアー 熊沢さんへ」
矢:…Dearや。ベアーは熊やないからね。「Dear 熊沢さんへ」でええねん。
岡:あ〜ごめんごめん。
矢:はい。
岡:「Dear ベア沢さんへ」
矢:なんで熊のところ全部ベアーにしてしまうんですか?「Dear レイコちゃん」でよろしいやんか。じゃ、次の書き出しが大事、これね。
岡:わかってるがな。「子供たちはなるべくのびのびと育てたい」
矢:突然何を言い出すねん。ダイレクトすぎんのよ。内容は最初は遠まわしでええの。
岡:遠まわしね。
矢:うん。
岡:「母なる地球」
矢:遠すぎや、それ…。どんだけ壮大な物語始まるねんな…これ。えぇ?
岡:
「私があなたと出会ったのは、仕事で訪れたベアー本県ベアー本市ベアー本城近くの公園でテディベアのように可愛らしく、
芸能人で言うとベアー田曜子に似てたあなたと出会って、それで…え〜、ん〜、ん〜、僕は夜も眠れずに目の下にベアーを作る毎日」
矢:もうええ!なんで熊のところ全部ベアーにしてしまうの?しかも最後のクマはベアーと意味ちゃうやないか。
岡:ここまでしかまだ書けてないねん。
矢:なんじゃそら。
岡:最後プロポーズの言葉バシっとキメたいんやけどな。なんかええのあるか?
矢:うーん。まぁやっぱ遠まわしに「名字変えてみないか?」とかどうですか?
岡:岡村レイコ、熊沢隆史になるやんかぁ。
矢:いや、違うがな。交換するんとちゃうねん。
岡:お〜。ベア沢隆史か。
矢:それもっとちゃうわ、それ。もうええわ。もうストレートに「結婚してくれ」でいいがな、じゃあ。
岡:ただ一つ問題があるねん。
矢:なんやねん。
岡:俺、そないに結婚したないねん。
矢:どないやねん!

矢:どうも。
『ありがとうございました〜!』
大林審査:不合格
京都府 ビリー82

岡:どうも〜!
『ナインティナインで〜す』

岡:最近ね、実家で小学校の時に書いた文集が出てきましてね。
矢:おお、懐かしいですね。
岡:まあ、キミなんかは、将来の夢はオオカミの飼育係になりたいとか書いてたと思うんですけどもねぇ。
矢:うんうん。
岡:僕のはね、夢とかではなくて、まあ普通に小学校の思い出みたいなことが書いてあったんですよ。
矢:なるほどね。よくありますよ。修学旅行とか運動会の思い出ね。
岡:まあ、おもろいかどうか分からんけど、キミと初めて会うたのが高校ですから。
矢:うん。
岡:ちょっと僕の子供の頃のこともね。知ってもらおうと思って、今日持ってきましたんで。
矢:あ、そうですか。
岡:ちょっと、読んでみようかなと思ってね。
矢:あ〜聞きたいねぇ。ぜひ。
岡:小学校の思い出。1年2組岡村隆史。
矢:早っ!それ、1年やったら思い出ないでしょ。
岡:1年を振り返ると、いろんな思い出が頭の中を駆け巡る。
矢:かわいげのない文章やねぇ。
岡:サイが走るように。
矢:分からんわ。それ、速いの?遅いの?
岡:初めてのクラスメイトと顔を合わせたとき、俺はこう思った。この中で一番ケンカが強い奴は誰なのか。
矢:あぁ、カッコいいねぇ。子供の頃ってね。そういうの、憧れますから。
岡:そいつと早く友達にならなければ。
矢:カッコわる!
岡:体を差し出す覚悟すらできていた。
矢:どんな覚悟しとんねんそれ…。
岡:俺の心配をよそに、ケンカが強い奴はいい奴で、皆わきあいあいとしていた。そして、我が1年2組の学級委員を決めるその日が迫ってきた。
矢:ああ、ありますよね。こういうのはね、人気者がなったりするんですよ。
岡:構造改革をぶち上げた俺は選挙活動に明け暮れた。
矢:改革って。始まったばっかりでしょ?
岡:落選した。
矢:そらそうですよ。人気出ませんよ、それは。
岡:やがて迎えた夏休み。そんな俺を救ってくれたのはあの女だった。
矢:あらぁ、おマセやねぇ。恋の話ね。
岡:悠美子だ。
矢:オカンやろ、それ!アンタのオカンでしょ悠美子さんは。
岡:俺はこの夏休みを、復活の夏、『キンチョーの夏』と呼んだ。
矢:キンチョー関係ないねぇ。ウチにもあったからねぇ、蚊取線香は。
岡:そしてスポーツの秋、紅葉の秋、運動会と遠足を休んだ俺は…。
矢:思い出ないやん。その辺メインでしょ、小学生の。
岡:クラスの中で孤立した。
矢:まぁしゃーないわ。かわいそうやけどね。
岡:もうすぐ2年生になる、そんなある日のことだった。俺はこのままではいけないと思い、こうなったら暴力でクラスを制圧してやろうと思った。
矢:そらアカンで。悪いガキや、それ。
岡:クラスで一番ケンカが強いやつと友達になった。
矢:カッコわる!もうええわ。

岡:どうも。
『ありがとうございました〜!』

大林審査:合格
埼玉県 おくだたい

矢:どうも〜。
岡:どうも〜。ナインティナイン岡村隆史です。
矢:矢部浩之です。
岡:あのなぁ、ブラッド・ピット。ちょっと大事な話があるねんけどね。
矢:岡村さんねぇ…矢部です。
岡:ナインティナインも今年で結成15年やて。
矢:あぁ、そうですねぇ。
岡:ここはやっぱりなぁ、一度初心に戻らなアカンと思うねん。
矢:ええ事言いますねぇ。
岡:そやでお前。シュっとしてる場合とちゃうで。ええか、よう聞けよ。
矢:はい。
岡:俺たちが戦ってるこの東京はな。コンクリートジャングルやねん。
矢:わかってますよ〜。
岡:浜田さんはH Jungleないか。
矢:それユニット名やないですか。それは〜。
岡:結成当時の意気込み、情熱を忘れたらあかんねん。
矢:うん。
岡:だから初心に戻って、俺がツッコミ、お前がボケ。
矢:初心てそこですか?
岡:そうや。
矢:うん、わかりました。じゃあ僕がボケやるんですね。
岡:そうや。
矢:じゃあ、いきますよ。

『どうも〜』
岡:ナインティナイン岡村隆史です。
矢:江原啓之です。岡村さん、おじいちゃんがそこの柱のとこでねぇ、笑ってますよ。
岡:笑うとんのかい!
矢:いや、違いますやんか。岡村さん。僕ね、江原啓之というボケをやったんですよ。
岡:おう。
矢:だからそこをつっこんでくれんと。
岡:おう、そうか。わかったわかった。もう1回別のヤツ頼むわ。

『どうも〜』
岡:ナインティナイン岡村隆史です。
矢:浩之です…。とうとうヒトミちゃんがノーブラで生活を始めました。浩之です…。僕の八重歯がありません!
岡:盗まれたんかい!
矢:いや、違いますやん岡村さん。だからね、ヒロシのネタをパクったんですよ僕。だからツッコミ所がおかしいんですよね。
岡:うん。なんや、わかってる。そんな、もう、カリカリするなや。ほなもう、もう1回だけもう1回だけ。
矢:はい。

『どうも〜』
岡:ナインティナイン岡村隆史です。
矢:ヒロです。え〜オレンジジュースを1.5リットル一気飲みしま〜す。
岡:一気に飲むんかい!
矢:もうええわ!

『どうも、ありがとうございました〜!』
大林審査:合格
静岡県 あんみつ

『ナインティナインのショートコント』
矢:『水戸黄門』
矢:あ、水戸黄門やってるやん。ちょっと見てみよ。ポチっと。
岡:ダンダダダダン ダダダダン ダダダダダダダダダン 若い日は♪
矢:え?キャプテン?
岡:はい。
『ナインティナ〜イン♪ナインティナ〜イン♪』

矢:続きまして『取調べ』
岡:おい、いい加減にしたらどうだ?
矢:ふん、俺はなんもしてへんで〜。
岡:おい、昨日の深夜2時、俺はエロDVDを見てた。
矢:お前のことかい!
岡:はい。
『ナインティナ〜イン♪ナインティナ〜イン♪』

矢:続きまして『恋人』
岡:なぁ、今何考えてた?
矢:え?あ・な・た・の・こ・と。恥ずかし!
岡:偶然だねぇ。俺も、俺のことを考えてたんだよ。
矢:またお前のことかい!
岡:はい。
『ナインティナ〜イン♪ナインティナ〜イン♪』

矢:続きまして『ラジオ』
矢:あぁ〜。俺がリクエストした曲流れへんかなぁ〜。
岡:さぁ、続いてはこのナンバーです。品川「の」の300…。
矢:え?車!?
岡:はい。
『ナインティナ〜イン♪ナインティナ〜イン♪』

矢:続きまして『カニ道楽』
岡:と〜れとれ ピ〜チピチ カニ味噌祭り〜♪
矢:えぇ?味噌のみ!?
岡:はい。
『ナインティナ〜イン♪ナインティナ〜イン♪…どうも、ありがとうございました〜!』
大林審査:合格
埼玉県 おくだたい

矢:どうも!矢部浩之です。
岡:お、お!おぉぉぉぉ…。お、おぉぉぉぉぉぉ!おぉぉぉぉ!おぉ!お!お!お!お!!おぉ、おぉ、お!岡村ちゃんです!!
大林審査:合格
東村山市 炎太